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レビュー:Pilot キャップレス マットブラック EF その2



予告どおり、キャップレス記事第二弾です。前回紹介できなかった部分を掘り下げようと思います。





万全を期するならもちろん、パイロットのインクを使うべきでしょうし、

色彩雫シリーズ含め、魅力的なインクが数多く揃うパイロットですのでそれも良いと思います。

が、今回はキャップレスの実力を試す意味もかねて、あえてミッドナイトブルーを入れました。







ちょっと分かりにくい画像で申し訳ないのですが、キャップレスの中蓋パーツです。

ご覧の通り、収納状態ではニブはまったく露出していません。これによって乾燥を防ぐのですね。

これがまた絶妙の作りで、ペンポイントを傷つけることなく中蓋がスライドします。

しかし弱点もあり、ニブの下部と中蓋が接触しますので、ペン芯部分が常に

インクが付着した状態になります。構造上しょうがないですが。







そしてもう一つの弱点というか、マットブラックのみに言えることなのですが、

この手の仕上げにはつきもので、擦れがかなり目立ちます。これを我慢出来ないと

マットブラックを使うのはちょっと厳しいかな。ずっと買ったままの状態で使いたい!

という方には向いていない仕上げですので、違う色をおすすめします。







と、言いつつも、万年筆にありがちなつやつやの樹脂軸とは一線を画す、この雰囲気は

大変魅力的なものです。擦れや傷が増えるのも、愛用のしるしとして割り切って使おうと

わたしは思っています。

 





下はPVDコートニブのクロススパイア・ブラックキャビアですが、是非このキャップレス

マットブラックも、黒色のニブにしてほしかったですね。結果、ニブの弾力性が

多少損なわれたとしても、用途が機動力の求められる場面での筆記ですので、

あまり気にならないと思いますし。







板書や講義のノート取りに使うならともかく、例えば立ったままバインダーに挟んだ

メモ用紙に向かっての筆記、ということでしたら、ステンレスニブの方が安定しますし、

きれいな字が書けると思います。金ペンと鉄ペン、適材適所ですね。
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