レビュー:セーラー万年筆 プロムナード Category:筆記具 Date:2014年08月02日 国内三社の1万円台万年筆には名品がひしめいています。今日はそんななかからセーラー万年筆の新製品、プロムナードをレビューいたします。万年筆に慣れたわたしたちからすると、一万円の金ペンというと、各社が出している入門用の金ペンで、初心者さんにも気軽に勧められるもの、というイメージがありますが・・・。 普通の感覚からすると、筆記具に1万円もかけることはなかなかできないと思いますので、清水の舞台から飛び降りるくらいの買い物だと思います。そういう意味でも、各社良いものを作って、魅力を伝えようと頑張っているのだと思います。 いかりのマークのセーラーですから、まさにこのネーミングは社名にぴったりと合っている名前だと思います。定番のプロフィット・シリーズからあえて名前を変えたのはそういった意味もあるのかも。 ペン先が豊富なカスタム74、軸色が美しい3776と、ライバルは個性豊かですので、セーラーも多少のコストカットをしてこの価格帯に切り込んできたというのが正直なところなのかも知れません。 プロフィット21よりも小振りの14kニブですが、やはり書き味は抜群です。中細ですが舶来のEFくらいの字幅で、なかなか細め。わたしの一番好きな感じです。金属部分の色の違いについては、ちょっとここは合わせてほしかったなという感じ。14kの白っぽい色も結構好きなので。 シャイニングレッドとブルーはつつましやかなラメが入っており、なかなか良い雰囲気になっています。定番のブラックも悪くありません。クリップは角度によってきらめきが変化するメッシュ状の加工といかりのマークが美しいです。 PR