コラム:アスコルビン酸による万年筆の洗浄 Category:筆記具 Date:2014年09月26日 今回の記事を書くにあたって、pgaryさまの「趣味と物欲」を参考にさせていただきました。古典インクに対する深く詳しい記事は読み応えがあり、いつも楽しみにしています。 といっても、ペリカンやローラー&クライナーの古典インクはそこまで神経質になる必要も無いように感じます。近頃は顔料インクも耐水性を売りにして販売されていますが、顔料インクの洗浄は全く別の方法になるので注意が必要です。 一ヶ月間、ろくなメンテナンスも行わずにレジストラーズインクを入れたパーカー75を酷使していましたので、今回アスコルビン酸を入手してきれいになってもらいました。 試しになめてみましたが、汗をかくほど酸っぱいです。今回は水100グラムにつきアスコルビン酸粉末1グラムほどを目安に水溶液にしました。 事前に水をコンバーターを使って出し入れし、しばらく浸けておいたのですが、取れないものは取れないのですね、しっかりと澱が浮いてきてちょっとびっくり。ニブはちょっと変色していたのですが、14kらしい輝きを取り戻しました。 黒々とした美しい色、優れた耐水性など、わたしもお気に入りのレジストラーズインク。使っていくにあたり、これもお気に入りのパーカー75を労るためにもしっかりとメンテナンスを今後もしていこうと思います。 PR