レビュー:ダイアミン レジストラーズ・インク Category:インク Date:2014年07月31日 ペリカンのブルーブラックを始めて買ってから、没食子インクをいろいろと手に入れています。今回は没食子インクの中でもかなり古風な作りをしているというダイアミンのものをご紹介します。没食子インクはやはりブルーブラック系の色が多いですね。ローラー&クライナーのスカビオサのような珍しい色もあるにはあるのですが。他の色は作りにくいのでしょうか。 ダイアミンのインクをナガサワ文具店でも取扱い開始したということで、今後は手軽に楽しめるようになると思います。こちらのインクも、もっと量の多いボトルがあるらしいです。プラスチックボトルのインクは30mlで税抜600円と、なんともお得な値段です。舶来のカートリッジインクでも同じような値段のものがありますので、どれだけ御安いか分かります。 レジストラーは英語で記録官を意味する単語で、まさに長時間保存の必要な文書に使用する没食子インクにぴったりの名前になっています。値段が高くなっているのはそもそもインクを作る手間と、ボトルの素材もあるでしょう。 色の方向性としてはペリカンのブルーブラックと似ていますが、書き始めのブルーから彩度が落ちるスピードは目で見て分かるほど早いです。乾燥も早いですし、裏抜けもありません。実用インクとしては優秀だと言えるでしょう。 流水にさらし、水を含ませた後に拭き取ったのがこちらの画像。しっかりと色が残っています。他の没食子インクでは、おそらく発色させるために添加された染料が水で流れて色が抜けていたのですが、レジストラーズ・インクはそれすらもあまりありません。伝統的な製法で作られた実用性の高いインクですが、扱いには注意が必要です。使用する際は、こまめなメンテナンスとニブの材質に注意です。 PR