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レビュー:ローラー&クライナー ヴァーディグリーズ



そろそろクールビズも終わりということで秋冬用スーツを出して衣替えの準備を

しておりました。逆に夏用スラックスは選択してアイロンをかけてまた来年。




インクレビューの記事もかなり増えてきましたが、書く紙の色やpHによっても

かなり発色が違ってきますので、あくまでイメージしか伝えられないのがちょっと

心苦しいですね。このヴァーディグリーズも本当に良い色です。




いろいろな方のブログやTwitterを拝見していて、ローラー&クライナーのインク

人気トップ3は、スカビオサ、サリックス、そしてこのヴァーディグリーズなのではないかと

勝手に思っています。






Verdは様々な言語で緑を意味していますが、grisは英語で言う、「Greek」なんですね。

古代ギリシアで銅というと、別名銅の島とも呼ばれるキプロス島を連想します。

ヨーロッパでは緑青色というとギリシアをイメージするのが一般的なのでしょうか。

東アジアでは青銅器というと古代中国のイメージですね。




元々はさびなのですが、銅器にわざわざ緑青を着色する様式もあり、現代においても

銅器着色としてインテリアに用いられています。リリプットに入れたいところなのですが、

いかんせんコンバータが・・・。ジョナサン・スウィフトインクのときも同じようなことを

書いた記憶があります。罪作りな万年筆です。






ともかく、セーラーやプラチナの顔料インクの耐水性のイメージで購入すると

がっかりしてしまうと思います。パイロットの染料ブルーブラックの方が

よっぽど耐水性という面では優れています。わたしはローラー&クライナーのインクは

染料インクなのではないかと思っていますが・・・。






ノスタルジックなインクと言えばセピア色なんかはその代表格だと思いますが、

このヴァーディグリーズも「緑青色」だと知った途端、遠く古代を想ってしまうので

色と名前の持つイメージの力は大きいのでしょうね。
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