コラム:GRAPHILOと変色系インクについて Category:アナモノ Date:2014年11月16日 以前紹介した神戸派計画のグラフィーロ。インクの発色についてもう少し深く掘り下げて記事を書いてみようと思います。紙の表面を平にするために、コーティングまで施しているというこだわりよう。書いていてとても楽しい紙に仕上がっています。 写真とスキャナにはやはり色の差異がありますので、両方載せてみます。松露は言わずと知れた超の付く緑変インク。書き始めは好きなのに・・・なんて声もたまに聞いたりします。(わたしは緑変後の色の方が好きですが。)グラフィーロの特徴として、「まだ乾いてないのかな」と錯覚してしまうほどインクが瑞々しい色で定着するというものがありますが、色変化が激しいインクだとそれがより顕著に感じられますね。 月夜はわたしが始めて手にしたボトルインクで非常に思い出深いのですが、グラフィーロはそんな月夜の新たな一面を見せてくれます。 ヴァーディグリーズは思いのほか予想通りの色変化をしましたのでちょっと意外。もう少し緑色が強い状態で定着するかと思うとそうでもないようです。パーカーのXFという極細での筆記ですが、独特の濃淡は強く感じられます。 そして一番驚きだったのが、このレジストラーズインクの色。なんとも鮮やかなスカイブルーといった感じの色で、黒変する前はこんな色なんだなぁという素直な発見がありました。乾くとほとんど黒に近い色になってしまいますので・・・。ということで、素晴らしい書き味だけでなく、普段お使いのインクの新たな一面も発見できるグラフィーロ、ちょっとお高いですが是非御買い求めください。 PR