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レビュー:Stipula モデルT パイライト



はじめて万年筆を使ったときはそれはもう感動しましたし、はじめての金ペンである

エラボーを使ったときは、その書き心地に笑みがこぼれたのを覚えています。

そして、はじめてのチタンニブである今回は・・・。





スティピュラはラテン語で一片の藁を意味する言葉らしいです。古代ローマでは議論の最後には

一片の藁を割いて相互に署名したことから来ている名前だそうです。







スティピュラ社が筆記具業界に打って出たのは1991年のことですから、歴史が深いメーカー

ではないのですが、その分自由な発想でイタリアメーカーらしい筆記具を数々作っています。







「TITANIO」はおそらくイタリア語でチタンを意味するのでしょう。チタンの語源は

ギリシャ神話のタイタンで、巨人でした。女性形の「Titania」はシェイクスピアの戯曲で

よく知られる、妖精の女王になります。







イタリアメーカーはチタンニブの他にもパラジウムニブやらフュージョンニブやら、

男心をくすぐる万年筆を多々作っています。問題があるとすれば、他国メーカーの

金ペンに匹敵するほど高価なことでしょうか・・・。








このパイライトはグレーとブラウンのマーブル樹脂に、ところどころ金色のラメが

控えめに光り、なんとも美しいです。美しい樹脂の生地を作るという意味では、

さすがイタリア。また、どのバリエーションも非常に美しいので必見です。





パッサポルトもユニークな万年筆ですね。わたしがスティピュラ社を知ったのも

パッサポルトがきっかけでした。透明な樹脂のアイドロップ式。考えただけでワクワクします。







わざとニブをしならせれば、こんな文字を書くことも出来ます。扱いは難しいですが、

文字の抑揚をつけるという意味ではエラボーに匹敵します。

はじめてのチタンニブは、なんとも驚きの連続でした。


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