レビュー:PARKER 75 万年筆 プラスヴァンドーム Category:筆記具 Date:2014年05月18日 久しぶりの万年筆ですね。そして初めてのパーカー社の金ペンでもあります。ある意味王道ともいえる、パーカー75万年筆のご紹介です。 パーカー75は60年代の発売で、現在の後継モデルはソネットです。まさにパーカー社の顔とも言うべき筆記具ですね。とんでもない量が売れたヒット製品でもあります。 パーカー45、デュオフォールドなど、パーカー社の万年筆には数多くの逸品があります。わたしは万年筆に興味を持ち始めた頃から、いつか手に入れてやろうと思っていました。 シズレパターンはフライターと同じくパーカー社を代表する仕上げで、イギリスの嗅ぎタバコの箱の文様をイメージして作られたらしいですね。75専門のコレクターは本当に多いらしく、海外オークションでは75がかなりの高額で取引されているのをよく見ます。 プラスヴァンドームという響きがそもそもフランスっぽいですが、こちらはまさにメイド・イン・フランスの製品です。しかしニブにはUSAの3文字が。国際企業のパーカーらしいといえばらしいですね。 字幅はペン芯の部分にガッツリと彫られていますので、大変分かりやすいですね。パーカー180もM/XFと記載されていますし、ずっとこうみたいですね。 2カ所には写真のようなすべりどめパターンが入っていますが、残りの1カ所には入っていなかったりと、この辺は人間工学に強いパーカーのこだわりなのでしょうか。画像でも分かりますが、ニブ調整用の目盛りが入っていますね。初期生産のものには数字まで入っていたらしいですよ。 もちろん、回転式コンバータやカートリッジインク、はたまた古いスポイト式のものまでしっかりと使用することが出来ます。この辺はパーカー社の製品は心配しなくても良いので大変助かります。75は質の良い中古がオークションにも多々出てきますし、その生産量の多さから、未使用品が町の文具店に残っていたりもするので、ご自分の一本を探してみるのをお勧めします。いい品物ですよ。 PR