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レビュー:PARKER 50 Falcon フライター



定番から外れた製品をみたとき、なんだこりゃ?と思うか、面白い!と思うかは

人それぞれですが、わたしは後者で、試してみたくなります。レビュワー向きの性格ですかね。





うーん・・・なんともいえんですな、この流線型の軸。

本日ご紹介するのはパーカー社の50。別名、ファルコンという万年筆です。






 
この50は1970から80年代の万年筆で、レトロモダンなデザインですね。

航空機をモチーフにして作られたという流線型は大変美しいです。







ミュー、ミューレックス、ミュー90などは、キャップを閉めた状態でも

ん?と感じるものがありますが、このパーカー50は普段は至って普通。

キャップを外すとなんじゃこりゃ!?状態です。

特徴は首軸一体型ニブ。軸がそのままのびてニブになっています。

なんとも美しいニブですが、首軸が前の方にある分、ミューよりは徹底出来てないかな。




わたしの母が随分使い古したジョッターのボールペンを使っているのですが、

フライターの軸は本当に傷が目立ちません。ステンレスの堅牢性がそのまま

デザインになったような、素晴らしい仕上げだと思います。









このように、数十年前の製品でも現行のコンバータが使えるのは素晴らしいですね。

この50が作られていた頃はパーカーがメイド・イン・USAの頃で、合理化の国の

発想でしょうか。首軸からニブにかけてはフライター仕上げが入っていないのは

書き味に影響が出るからでしょうか。ここもフライター仕上げにすれば

さらにデザイン上の良さを強調出来ると思うのですが。







本当に、あの謎の穴は何なんでしょうかね。ベクターにも空いているのですが。

一説では、キャップを幼児が誤飲した際に窒息しないように・・・とか。

また、勘合式のキャップで気密性を高めすぎると、外したときにインク漏れが

起きてしまうのでその防止策に・・・とか。後者ですかね。







堅実なようで、たまに暴走してとんでもないものを作ってしまうのが

パーカーというメーカーで、それが良いところでもあったりします。

この50はその好例でしょうか。後はパーカー180など・・・。

近年では5thがその枠に入ってしまうのか、それとも定着するのか。

かなり改良の余地がありますね、あの製品も・・・。
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