レビュー:AURORA Hastil Category:筆記具 Date:2014年03月24日 スペインはマドリードから購入した、アウロラ社のアスティル万年筆をご紹介します。 今回はUPSというサービスを使ったのですが、マドリードからわたしの家までなんと四日で届きました。おそろしいですね。正直EMSなんか遅くて使ってられないレベルです。 同じくアウロラ社のテッシーと同時に、MOMA入りしたと記憶しております。わたしの手に入れたモデルは、その後から出来たもののようです。 このアスティルが発売したのが70年、モンブランのノブレスが70年後半から80年にかけて発売。一時期の細軸万年筆の先鞭を付けたモデルと言えるでしょう。 この独特のニブがたまりません。全体的にはへらべったいニブなのですが、このへこみによって適度な弾力を帯びています。ノブレスのしなやかさとも違う、素晴らしい書き心地です。自転車で例えるなら、ノブレスが細身のクロモリフレームのしなやかな乗り心地なら、このアスティルはサスペンション付きフレームといったところでしょうか。(分かりにくい)要するに、どちらも良いってことです。 Thuyaは黒檜のことで、ヒノキの仲間だそうです。言うなれば、ラッカーマーブル塗装なんでしょうが、ニブやクリップの金色とこの塗装が最高に良く合ってます。MOMAに入っている銀色のモデルもいいですが、わたしはこちらが好きだなぁ。 ということなんですが、実はこのアスティルはニブユニットを交換できるのを売りにしていたらしく、簡単にニブが回ります。結局、自分でツメとニブのずれを直してしまいました。 上からモンブラン・ノブレス、ダンヒル・ジェムライン、アウロラ・アスティル。ノブレスとジェムラインはOEMなので似てるのは当たり前ですが、やはりどちらもアスティルの影響を色濃く受けていると言えますね。 アウロラのカートリッジインクはブラックとブルーしかありませんので、どうしてもコンバータが無いとインクを楽しめない気がします。唯一の救いが、このブルーが良い色なことですね。しばらくはこれで楽しもうと思います。ヨーロッパ互換なので、エルバンのカートリッジインクを入れてもいいかなぁ。 PR