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レビュー:AURORA Auretta



本日もある意味、王道からは外れた製品のご紹介です(笑

アウロラ社のアウレッタという、いかにもアウロラっぽい名前の万年筆です。

イタリアにはアウレッタという地名もあるのですが、おそらく関係ないかな?





アウロラブラックを入れました。よく、カートリッジインクの降りが悪いときに

カートリッジを指で潰すことがあるのですが、こと、アウロラのカートリッジについては

まったくお勧めしません。ヒビが入ります(笑







見た感じ、80年代くらいのデザインのような気がしますが、なんと1965年発売という

時代を先取りした万年筆です。先進的デザインといえばパイロットのミュー万年筆ですが、

あちらは1971年発売ですので、こちらの方が古いです。







後のアスティルにも通じる、ステンレスの円筒形の軸。

キャップをポストするために尾軸が若干くびれているのですが、

このくびれがキャップ側にもあるので、デザイン上のアクセントになっています。







アウレッタを語る上で外せないのが、このニブ。とんでもない形状です。

横から写真を撮ると、まさに一枚の薄い板。果たして、後にも先にもこんな形のニブは

あったのでしょうか。上から見ると爪ニブにも少し似ている気がしますが、全くの別物です。

薄い板にペンポイントをつけた、というシロモノのため、書き味も独特。

縦方向は節操のない柔らかさですが、横方向はまるで学級委員長のようにガチガチ。







アウレッタとアスティルに関しては、パーカーのスライドコンバータが

いやにピッタリとフィットするので、純正以外のインクが使いたくなったら

これに頼ることにします。ちなみに、パーカーのQuinkカートリッジも刺さります。







このアウレッタも、実は相当のカラーバリエーションがありまして、

樹脂軸やラッカー軸など、多種多様のモノがイタリアでは流通していたらしく、

海外オークションでその名残を窺い知ることができます。







最後にアスティルと並べて。ステンレス軸とラッカー軸なので見た感じの

雰囲気は異なりますが、細部のデザインには共通点が見て取れます。

ebayにはアウレッタのボールペンモデルを含め、いろいろな種類が

出回っておりますので、興味を持たれた方はご覧になるのもいいかと思います。
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